第1回ドミニカウインターリーグ(LIDOM)を知る!エストレージャス・オリエンタス(Estrellas Orientales)完全ガイド🇩🇴
LIDOM(ドミニカウインターリーグ)とは?
LIDOMの概要と開催期間
ドミニカ共和国の野球リーグ「LIDOM(Liga de Béisbol Profesional de la República Dominicana)」は、毎年10月から翌年1月にかけて開催されるプロ野球リーグです。6チームで構成され、レギュラーシーズンとプレーオフを経て、カリビアンシリーズへの代表チームが決定します。ウインターリーグとしては世界的に高水準で、MLB選手の参加も多く、注目度の高いリーグです。
ドミニカ国内における野球とLIDOMの位置づけ
ドミニカ共和国では野球が国民的スポーツとして根付いており、LIDOMはその中心に位置する存在です。多くの地元出身選手がMLBへと羽ばたく登竜門ともなっており、シーズン中は国を挙げての盛り上がりを見せます。地元球団を応援する文化は強く、街全体が一つになって試合を盛り上げます。
MLBとの関係とLIDOMの選手流動性
LIDOMはMLBとの関係が深く、オフシーズンの調整や若手選手の育成を目的として多くのMLB所属選手が参加します。また、MLBを目指す若手選手が腕を磨く場としても機能しており、シーズン中にはメジャースカウトの姿も多く見られます。
エストレージャス・オリエンタス(Estrellas Orientales)とはどんなチーム?
チームの設立と歴史的背景
エストレージャス・オリエンタスは、1910年に設立されたLIDOMでも最も歴史ある球団の一つです。本拠地は東部の都市サン・ペドロ・デ・マコリスにあり、長い歴史の中で多くのスター選手を輩出してきました。タイトル獲得は数少ないものの、その存在感は非常に大きいです。
本拠地・サン・ペドロ・デ・マコリスと球場の特徴
サン・ペドロ・デ・マコリスは、野球の街として有名で、多くのMLB選手を輩出しています。球団の本拠地であるエスタディオ・テテロ・バルガスは、観客との距離が近く、熱狂的な雰囲気が特徴です。試合当日は地元ファンでスタンドが埋まり、選手にとっても特別な場所となっています。
エスタディオ・テテロ・バルガス⬇️
https://maps.app.goo.gl/eusxRgny4AwoT27p6?g_st=al
サンペドロ・デ・マコリス⬇️
チームカラーとマスコット、アイデンティティ
エストレージャス・オリエンタスのチームカラーは緑と白で、星をモチーフにしたロゴが象徴です。マスコットキャラクターも星を模したデザインで、子供たちにも親しまれています。地域に根ざした球団として、地元住民の誇りでもあります。
地元ファンと文化に根差した応援スタイル
応援の特徴と地域とのつながり
この球団の応援は、音楽とダンスが融合した独特のスタイルが魅力です。試合中はドラムやホーンが鳴り響き、観客全体でチームを後押しします。ファンと選手の距離が近く、勝敗に関係なく温かい応援が続くのが特徴です。
応援歌やチャント文化
応援歌は地元の伝統音楽にアレンジされたものが多く、チャントも選手一人ひとりに用意されています。選手が打席に立つたびに個別の応援が響き渡り、スタジアム全体が一体感に包まれます。
ファングッズや試合会場の盛り上がり
グッズには帽子やTシャツはもちろん、星をモチーフにしたアクセサリーなどもあり、ファッションとしても人気です。試合会場では音楽イベントや地元料理の屋台もあり、まさにお祭りのような雰囲気です。
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エストレージャス・オリエンタスの主な戦績とプレースタイル
歴代の成績とリーグ優勝の記録
これまでに数回のリーグ優勝を経験しているものの、他チームに比べてタイトル獲得は控えめです。しかし、近年では安定した成績を残しており、プレーオフ常連チームとして存在感を示しています。
🏆 通算優勝回数
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公式リーグ(1951年以降)での優勝:3回
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1954年
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1967–68年
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2018–19年
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創設期含む歴史的扱いでのタイトル:4回
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非公式大会優勝:1936年(初代)
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正式リーグでの3回
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📅 近年の成績ハイライト(直近5~6年)
✅ 2018–19シーズン
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通算成績:50試合中29勝21敗(勝率.580)でシーズン首位
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ファイナル進出し、トロス・デル・エステに5戦4勝で勝利 → 優勝
2021–22~2023–24シーズン
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2021–22:準優勝(Gigantes del Cibaoに敗北)
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2022–23:準優勝(Tigres del Liceyに敗北)
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2023–24:準優勝(Tigres del Liceyに敗北)
↓↓
→ 3年連続のファイナル進出・準優勝が続いています
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シーズン成績:50試合中30勝20敗(勝率.600)でレギュラーシーズン首位通過
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「Todos contra Todos」(準決勝round-robin)では15試合中5勝10敗、最終的には4位でファイナル進出ならず
ライバルチームとの関係性
最大のライバルはティグレス・デル・リセイで、このカードは毎年注目を集める「伝統の一戦」として知られています。また、東部地方に本拠を置く他チームとのダービーマッチも盛り上がりを見せます。
チームの戦術と起用法の傾向
スモールボールを基本とした戦術が特徴で、守備と走塁を重視する堅実なプレースタイルです。若手とベテランのバランスを重視した起用が多く、育成にも力を入れています。
歴代の名選手
MLBで活躍した元オリエンタス選手
エストレージャス・オリエンタス出身のMLB選手として有名なのが、ロビンソン・カノやフェルナンド・タティスです。彼らはLIDOMでの活躍を足掛かりに、世界の舞台へと羽ばたきました。
※フェルナンド・タティスは、現在パドレスのタティスJr.の父です
ロビンソン・カノは現在もエストレージャスでプレーしてます.
⭐ Estrellas Orientales 出身の現役MLB選手
Fernando Tatis Jr.(フェルナンド・タティスJr.)サンディエゴ・パドレス(2025)
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2018–19シーズンに Estrellas Orientales 所属。プレーオフで3本塁打、10打点の活躍。
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Jose Siri(ホセ・シリ)ニューヨークメッツ(2025)
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同じく Estrellas Orientales でプレーし、ドミニカ・ウィンターリーグの後半戦で7盗塁を記録 。同じくLIDOMのgigante del cibao でもプレー経験あり。
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Pedro León(ペドロ・レオン)ヒューストン・アストロズ(2025)
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2024年11月より Estrellas Orientales に所属。
現地観戦の魅力とアクセス情報
サン・ペドロ・デ・マコリスまでは首都サント・ドミンゴからバスで約1時間。現地では試合前後に地元グルメやビーチ観光も楽しめ、観戦を含めた旅行プランにも最適です。球場周辺は治安も比較的安定しており、ファミリーでも安心して訪れることができます。
オンライン視聴や配信サービスの情報
LIDOMの試合は、YouTubeやESPNドミニカ、MLB Networkなどで配信されることが多く、日本からもオンラインで観戦が可能です。SNSでもハイライトや選手情報が随時更新されており、遠方でも十分楽しめます。
観戦時に知っておきたい文化やマナー
スタジアムでは陽気な雰囲気の中での応援が基本です。初対面のファン同士でもすぐに打ち解けられる文化があり、マナーもおおらかです。ただし、写真撮影やサインを求める際は選手の集中を妨げないよう配慮が必要です。
まとめ:LIDOMとエストレージャス・オリエンタスの魅力を再確認
チームを通して見えるLIDOMの奥深さ
エストレージャス・オリエンタスの魅力を掘り下げることで、LIDOM全体の奥深さや、ドミニカ野球の文化的背景が浮き彫りになってきます。地元に根ざしたチーム作りや、育成重視の姿勢は、多くの野球ファンにとっても学びのあるテーマでしょう。
今後の観戦・応援の楽しみ方と次回予告
これからLIDOMの他チームも順に紹介予定です。次回は、ティグレス・デル・リセイの完全ガイドをお届けします。今後もドミニカ野球の熱狂と魅力を、シリーズを通してお伝えしていきます。
最後に!
私がドミニカ共和国に行った時は、4月〜7月だったので、ウインターリーグを残念ながら見ることはありませんでした。
ユーチューブなどで試合は見てますがやっぱり生で雰囲気を味わいたいなととても思います!
そういう思いからもう一度ドミニカのウインターリーグについて、深掘りしたいなと思い紹介記事を書いています。野球が好きな人、海外野球が好きな人は一度ドミニカ野球LIDOMの世界を覗いてみてはいかがでしょうか?
この記事を読んで興味を持っていただければ嬉しいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
Gracias por leer mi blog‼️